外壁屋根塗装で屋根に上らず見積もりを出してくる業者は信用できますか?
建物や設備の工事を依頼する業者を決める際に、現場の状況を確認せずに見積もりをだしてくる施工業者は信用すべきではありません。
これは、外壁屋根塗装工事を実施する際も同様です。
近年は、インターネット上で見積もりを無料で出すサービスを提供している業者が見られますが、このようなサービスで提示される金額は工事を依頼しようとしている人がフォームに入力した内容、つまり自己申告に基づいて導き出された概算の金額でしかありません。
本来、見積もりを出すためには、依頼してきた人の家の屋根にのぼって状況を確認し、放置しておくとトラブルに発展するおそれがある部分を発見した場合にどのような工事を実施しなければならないのか、実施する工事の中で依頼者が出してくる条件の最も合う工法は何かなどを、入念に検討する必要があります。
見積もりを詳細に出してもらうことは、依頼者側にとっても施工業者側にとっても、契約を交わした後や工事が始まった後のトラブルを防止するのに極めて重要なことです。
多くの時間と費用をかけなければならない
この過程がスキップされてしまうと、工事が始まった後に新たな問題が発見されたときにあらかじめ用意したお金で追加分の費用を賄うことができない状況が発生したり、法令違反もしくはそれに極めて近い外壁屋根塗装工事や手抜き工事が実施されるおそれがあり、実際に遭遇するとトラブルの解消のために多くの時間と費用をかけなければならなくなってしまいます。
訪問してきた業者が屋根にのぼらずに塗装工事の見積もりを出そうとした場合に最も望ましい対処方法は、悪質な業者とみなして契約をせずにお引き取り願うことです。
しかし、悪質な業者の中には様々な手を駆使し、巧みにさせようとしてくる者が少なくありません。
もし、お引き取り願おうとしたのにしつこく食い下がってくるのであれば、警察を呼ぶことを告げ、なおも勧誘をつづけるのであればその場で最寄りの警察署もしくは交番に電話し、警察官に来てもらいましょう。